活動内容
令和4年度の活動内容としまして、令和5年2月25日に開催されました定時総会での報告書を公開します。
千葉青年司法書士協議会 会長 白戸美紀
今年度の千葉青年司法書士協議会では、「もっともっと強い司法書士になる!心技体+α」をテーマに掲げ活動しました。「研修と懇親」を柱に、千葉青司協の会員として連帯を感じられる活動をしていきたいと、役員及び会員の千葉青司協愛で乗り切ったコロナ禍3年目の令和4年度でした。
コロナ禍においても、隔月第2金曜日を基本の定例役員会(WEB併用)として開催し、役員間の連携がほどけないように、千葉青司協の拠り所を大切にしました。役員企画の研修会や全青司主催の全国一斉相談会にも積極的に取り組み、コロナ禍にあっても出来ることを出来る範囲で積み上げた一年となりました。
また、2021年全青司東京全国研修会で主催した分科会「妹たちへ~上野千鶴子先生と考える、女性司法書士が切り拓く未来~」で生まれた火種をどう形にしていくか試行錯誤の一年でもありました。
今年度の活動について、下記のとおり報告いたします。
1、令和4年度の活動報告
4月 8日 第1回役員会@本会会館とWEB併用
5月13日 第2回役員会&THE談会@WEB
「実務で通用する(ずるくない)新・中間省略登記」
講師山田達郎会員
6月10日 第3回役員会@WEB
7月 9日 全青司関東ブロック研修会@神奈川&WEB併用
7月13日 無戸籍研修会@本会会館とWEB併用
「無戸籍者の実態~実例から学ぶ法制度の問題点~」
講師井戸まさえ氏
8月 5日 四調会合同研修会オブザーバー参加@国会議事堂
「日本水準原点の見学と国会見学」「所有者不明土地問題」
講師国会議員豊田俊郎氏
8月12日 第4回役員会@WEB
8月27日 千葉茨城合同研修会@土浦
「個人情報保護法改正と司法書士のためのビジネスマナー」
9月10日11日 全青司全国研修会@姫路
9月17日 新人研修会@本会会館
10月14日 第5回役員会&ミニ研修@本会会館とWEB併用
「企業経営のプロセス~数字に強い事務所経営者になる~」
講師税理士前原東二氏
10月29日 空き家研修会@船橋市勤労市民センター
講師一級建築士久保明彦氏
11月27日 全青司青年司法書士フォーラム@WEB
「オンライン交流会~集まれ未来の司法書士~」
11月29日 四青会@船橋市勤労市民センター
12月 9日 第6回役員会@本会会館とWEB併用
2023年
1月 8日 第7回拡大役員会&新年会@サッポロ千葉ビール園
1月13日 第8回役員会@WEB
1月22日 全国一斉生活保護電話相談会@本会会館
(千葉司法書士会と共催)
2月10日 第9回役員会@WEB
2月25日 令和4年度定時総会@本会会館とWEB併用
3月 1日 五者意見交換会@本会会館とWEB併用
3月 4日 全青司全国大会@徳島
2、各事業の報告
今年度の各事業につき、下記のとおり報告いたします。
(1)無戸籍研修会「無戸籍者の実態~実例から学ぶ法制度の問題点~」の開催について
報告 幹事 山下大樹
令和4年7月13日に開催した「無戸籍者研修会」においては、講師の井戸まさえ様から、実例を通した現行法の問題点を解説していただきました。無戸籍者が生まれる背景、無戸籍者としてこの国で暮らすことの困難さ、そして理想とされる法体系等…。井戸様自身が、「無戸籍者」の親になりかけた経験を有するということもあり、2時間という研修の時間があっという間に感じられるような、
とても中身の濃い研修だったと思います。
なお、本研修については、当初、会場開催のみの予定でしたが、各会員からの要望もあり会場開催と zoom 配信を併用したハイブリッド型を採用しました。これが功を奏したのか、当日は多くの会員の参加がありました。今後の研修においても、ハイブリッド形式を採用することで、遠方の会員や多忙な会員からの参加も見込めるのではないかと思った次第です。
ちなみに、本研修の開催後、「無戸籍者」が生まれにくくなるような民法の改正がありました。しかしながら、井戸様が理想とする法体系の完成に向けては、まだまだ道半ばといった状況です。そのため、今後もこの問題の経過については引き続き追っていきたいと思いました。
(2)千葉茨城合同研修会「個人情報保護法改正」「司法書士のためのビジネスマナー」の開催について
報告 幹事 米谷純
平成30年を最後に開催することができなかった千葉・茨城両青司協共催の合同研修会を開催することができました。
今年度は、研修会の講師の選定、調整を千葉会で、会場の選定、調整を茨城会で担当し、令和4年8月27日の土曜日に、茨城県県南生涯学習センターで開催しました。
一般社団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)の松延知矢子先生による「個人情報保護法改正と個人情報の適切な管理方法について」と、資生堂ご出身で人材育成・マナー・コミュニケーション講師の樋口智香子先生による「司法書士のためのビジネスマナー」の2本立てで講義をして頂くことができました。
特に、樋口先生のビジネスマナー講座では、ふんだんにロールプレイングやディスカッションが盛り込まれていたこともあって、茨城会の方々とも積極的に交流することができたと思います。
また、コロナ禍状況の間隙を縫うように、有志の方々ではありましたが、懇親会も開くこともできました。(私は参加できませんでしたが)茨城会の方々との交流こそがこの合同研修会の意義と思いますので、今年度以降も、積極的に企画していくべきと実感しました。
(3)新人研修会の開催について
報告 幹事 居川文庸
令和4年9月17日に、新人研修会が開催されました。
新人研修会には、平成30年度から令和3年度までの合格者約15名が参加してくれました。
今回の新人研修会の内容は、配属研修、独立開業、司法書士法人勤務、後見業務、全青司、決済業務、司法書士同士による結婚等の各テーマに沿って、役員の皆さまに講師としてご協力頂きました。
各テーマ、それぞれの講師の実体験に基づく話は、研修参加者はもちろん、主催者側として参加してくれた役員達にとっても、大変興味深い内容だったと思います。
新人研修会は、司法書士試験合格後、各機関によって、様々な形で、行われています。
その中で、千葉青司協の新人研修会は、新人の合格者だけでなく、講師として参加する先輩会員を含めて、お互いの研鑽のためにも、大変有用な機会であると考えているため、来年度以降も、継続して、新人研修会を行っていければと思っています。
新人研修会は、普段、同期で合格しても中々顔を合わせる事が出来にくい社会情勢の中での、数少ない、お互いの顔の見える機会でもあります。
来年度は、以前の社会の様に、お互いに顔を合わせて、より沢山の人たちに、研修と懇親を兼ねた新人研修会にご参加頂けることを願っています。
(4)空き家研修会の開催について
報告 幹事 万仲智子
近年、全国の空き家数は増加の一途をたどっており、空き家問題は重大な社会問題となりつつあります。我々司法書士としては遺言作成・信託等の生前対策の業務を中心に、空き家の予防に繋がる重大な役割を担っていると思いますが、空き家発生後の問題について相談を受ける機会も多いのではないでしょうか。
そこで、空き家に関する知識を多角的に学ぶため、一般社団法人全国空き家相談士協会の久保明彦先生を講師にお招きし、令和4年10月29日(土)船橋市勤労市民センターにて、「空き家問題に関する研修」を実施致しました。
(オンラインでも同時開催)
研修は、まず空き家の現状、空き家特措法についての理解を深めた後、空き家の利活用に向けてのフローを学びました。耐震診断や解体、建築基準法について、一級建築士の久保講師ならではのきらりと光る豆知識を織り交ぜた説明はわかりやすく、活気のある研修となりました。講師はあらかじめ、我らのバイブル月報司法書士まで目を通して講義内容を考えてくださっていました。空き家問題は様々な業界・職種で連携して取り組んでいく必要がありますので、今後もこのような司法書士以外の空き家問題の専門家からお話を伺える機会を設けられたらと思っております。
青司協のメンバーとして、研修を企画したのは初めてのことだったので、9月位からは寝ても覚めても空き家のことばかり考えていました。気分転換に外出しても、空き家ばかりが目に入ってきます。私は趣味で短歌を詠んでおりますが、そんな空き家ハイな精神状態で詠んだ歌が明治神宮の短歌大会で賞に入ったので、僭越ながらその自作の短歌をもって本件ご報告の結びとさせていただきます。
「開くことのない戸の方を向いて咲く空き家の庭のタカサゴユリは」
(5)四青会に参加して
報告 副会長 須永三和子
令和4年11月29日、四青会が、船橋市勤労市民センターで開催されました。今年の主管は青法協です。当日は23名の参加で、テーマは以下の通りでした。
青法協:改正労働施策総合推進法(パワハラ防止措置義務)の適用拡大に伴う問題
青税:消費税インボイス制度 青司協:最近の司法書士不動産決済事情青調会:LiDAR を用いた体験の共有(点群データの活用)
千葉青司協からは、居川幹事がこれまでの業務経験を生かした臨場感溢れるお話をしてくださいました。他会の参加者から「あの人はなぜあんなに話が上手なんだ?何者だ?」と、驚きの声が出ていました。
青調会は、毎年、身近で大変分かりやすいテーマで講義をしてくださるのですが、テーマ選定の視点が我々と異なっており、職種によりこうも違うのかと、個人的に調査士という仕事にも興味を持つようになりました。
四青会は懇親会がメインですので、みなさん、是非来年は一緒に懇親会まで参加いたしましょう。
(6)日本水準原点の見学と国会見学に参加して
報告 幹事 山田雅男
令和4年8月5日、千葉土地家屋調査士会青年会の企画に便乗し、日本水準原点と国会との見学へ参加しました。現役の土地家屋調査士であり参議院議員でもある豊田俊郎先生にご協力いただきました。
日本水準原点については土地家屋調査士マターなので省略するとして
(参考までに書くと、東京都千代田区永田町に置かれた、標高の基準点であり、1981年に建てられた佐立七次郎が設計した日本水準原点標庫に収められています。日本水準原点標庫は、こじんまりとした古代ローマ新田風の石造りの建物で、国の重要文化財となっています。標高は24.4140メートルでしたが、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴い、現在の標高は24.3900メートルとなっています。通常は中を見ることはできないのですが、極めて特殊な政治力を発揮することにより国土地理院の職員を召喚し、中を見させていただきました)、国会を楽しく見学し、もうそろそろ無くなるかもしれないガーシー議員の氏名票を見つけることができました。楽しかったです。美味しかったです。以上です。
(7)新年会(於:サッポロ千葉ビール園)に参加して
報告 幹事 村尾健一
例年ですと、年明けの週末に開催されておりました千葉青司協新年会ですが、コロナ禍で数年ぶりの開催(令和5年1月8日)となりました。個人的には、自粛しようがしまいが大差なかったのではと思っていますが、不用意な持論展開は炎上しかねないので、今回は発言自粛いたします。
さて、数年ぶりの開催となりました新年会ですが、なんということでしょう、今年は日司連、全青司の役員の方々を来賓としてお招きし、総勢22名の賑やかな宴となりました。同時に開催された臨時役員会の議題が一大エンターテインメントとして、一生に一度あるかないかくらいの重大テーマを孕んでいたためですが、これが事が重大過ぎまして、次回役員会にて継続審議と相成りました。
本一大エンターテインメントの成り行きは、定時総会での最終決着を見守ることといたしましょう。
かくも近傍地にて、出来立ての生ビールの製造工程を目の当たりにできて、熟練したマイスターさんたちが見るも美しい所作で注いでくれる最高のコンディションのビール2杯をたった500円で味わえる場所が実際に存在するのです。
その後に展開された選び抜かれたラム肉を焼きながらのジンギスカン新年会は、参加しないと体感できないエクスタシーがあります。不幸にして今年参加できなかった会員の方々は、悪いことは言いません、ドイツとかベルギーとか行ってる場合ではありません、万障繰り合わせてご参加なさることを強くお薦めいたします。
(8)全国一斉生活保護電話相談会について
報告 幹事 白井則邦
令和5年1月22日(日)に「『全国一斉生活保護相談会』 ~物価高…年金切下げ…もう限界、苦しむあなたを助けたい~」が開催され、千葉でも、本会と共催で千葉会場を設けました。相談件数は、相談時間中にテレビで取り上げられなかったこともあり、千葉会場は6件で、全国では92件と伸び悩みました。
ただ、当日は、相談員の他に、見学者もあり、更に千葉テレビのカメラも入り、賑やかな相談会場となりました。千葉テレビさんがいる間に電話が鳴るのかと心配していましたが、電話が鳴り、さらに2回線目も埋まり、熱心に相談に応じる相談員の姿が夕方のニュースで放送される結果となりました。
生活保護の相談は、決済や商業登記メインで業務をしていると、接することがほとんどないと思います。しかし、どこの市町村でも住民の1~2%は制度を利用しているため,思ったより身近な問題です。この電話相談をきっかけに、取り組む方が増えて欲しいと思います。
(9)事務局より
報告 事務局長 藤原幸成
令和4年1月末現在において、千葉青年司法書士協議会は82名の会員がいます。うち全国青年司法書士協議会にも参加されている会員が30名になります。会則に基づく会費無料期間の会員が12名です。昨年の千葉青年司法書士協議会の入会者は3名(全て直近合格者)で退会者は4名でした。全国青年司法書士協議会への加入を任意にしてから4年間、新しいの入会者はゼロのままです。
新しく千葉青司協に参加されてくれた会員に全青司の魅力を伝えることが引き続きの課題と思っています。
ホームページのリニューアル化から1年、新たなトラブルに遭遇していますが、出来得る限り対応して参りたいと思います。また、会員名簿を記載するか、会員 HP とのリンクなど検討したいことがありますので、皆様からご意見宜しくお願い致します。
引き続きのお願いですが住所や電話番号だけでなくメールアドレスの変更につきましても都度お知らせをお願い申し上げます。事務処理担当としては、ワードファイルで頂けると一番便利で助かります。その上で、メール等届かないことがございましたらご一報願います
令和3年度の活動内容としまして、令和4年3月に開催されました定時総会での報告書を公開します。
千葉青年司法書士協議会 会長 白戸美紀
今年度の千葉青年司法書士協議会では、「もっと強い司法書士になる!心技体+α」をテーマに掲げ活動しました。「研修と懇親」を柱に、千葉青司協の会員として連帯を感じられる活動をしていきたいと、役員及び会員の千葉青司協愛で乗り切ったコロナ禍2年目の令和3年度でした。
コロナ禍においても、毎月第2金曜日に定例役員会(WEB会議併用)を開催し、役員間の連携がほどけないように、千葉青司協の拠り所を大切にしました。千葉青司協の広報窓口でもあるホームページをリニューアルしたことも、今年度の大きな成果でした。全青司主催の全国一斉相談会にも積極的に取り組み、コロナ禍にあっても出来ることを出来る範囲で積み上げた1年となりました。
また、全青司東京全国研修会において、第9分科会「妹たちへ~上野千鶴子先生と考える、女性司法書士が切り拓く未来~」を千葉青司協で主催したことも大きな経験でした。ここで生まれた小さな種火を大きく育てていく覚悟です。
コロナ後の世界において、もっともっと躍動できるよう、力を蓄えた令和3年となりました。今年度の活動について、下記のとおり報告いたします。
1、令和3年度の活動報告
4月 9日 第1回役員会@本会会館とWEB併用
4月24日 第1回新合格者のためのオンライン研修
「つながる!司法書士試験合格アラカルト」@WEB
5月14日 第2回役員会@WEB
6月11日 第3回役員会&THE談会@WEB
「期待される司法書士の社会的行動規範
~『使命規定』と公益的活動~」
ゲスト 長谷川秀夫千葉司法書士会会長
7月 9日 第4回役員会@WEB
7月17日 第2回新合格者のためのWEB研修&WEB懇親会
「つながる!司法書士業務アラカルト」@WEB
8月20日 第5回役員会@WEB
9月10日 第6回役員会@WEB
9月25日 全国一斉養育費相談会@本会会館
(千葉司法書士会と共催)
10月 1日 千葉青年司法書士協議会ホームページリニューアル@法の日
10月 8日 第7回役員会@本会会館とWEB併用
11月 3日 青年司法書士フォーラム
「オンライン交流会~集まれ未来の司法書士~」@WEB
11月12日 第8回役員会@WEB
11月27日 四青会@船橋市勤労市民センター
12月 4日 東京全国研修会千葉青司協第9分科会主催@WEB
~12日 「妹たちへ~上野千鶴子先生と考える、女性司法書士が切り拓
く未来」
12月 4日 実務入門研修「定款作成から会社設立登記まで」@本会会館
講師 浦田融司法書士
12月10日 第9回役員会@WEB
令和4年
1月 7日 実務研修@本会会館
「消費税インボイス制度・電子領収書・Peppol
~制度の概要から司法書士事務所の会計経営への影響まで~」
講師 山崎喬税理士
1月14日 第10回役員会@WEB
1月30日 全国一斉生活保護相談会@本会会館
(千葉司法書士会と共催)
2月18日 第11回役員会&THE談会@WEB
「原点に立ち戻りいま一度学ぶ!登記業務と事務所経営」
ゲスト 鴨居正先輩(市原支部)
3月 1日 五者意見交換会@WEB
(千葉司法書士会・千葉司法書士政治連盟・公共嘱託登記司法
書士協会・リーガルサポート千葉県支部・千葉青司協)
3月11日 令和3年度定時総会@WEB
2、各事業の報告
今年度の各事業につき、開催順に従い、下記のとおり報告いたします。
(1)「令和2年度合格者向け第2回新人研修会」について
報告 幹事 丹羽俊介
毎年、秋と初夏に開催している新人研修会ですが、コロナの影響で、なかなかリアルでお会いすることが出来ない中、今年度の初夏の新人研修会は昨年に引き続きオンライン開催となりました。(秋は業務研修会と抱き合わせでしたが、リアル開催をすることが出来ました。その部分については、別の方に報告を譲ります。)
令和2年度の合格者にとってはまたしてもオンラインの開催となってしまいましたが、昨年度からオンラインでの研修会のノウハウも取得しており、研修会についてはリアル開催よりも親しみやすい方もおられたのではないでしょうか。ただ、オンラインだとどうしても懇親会が出来ないのが悩みの種だと感じています。そんな中、役員一同どうにか懇親会をできないものかと知恵を出し合い、1時間限定ではありますが、研修会の後に懇親会と称して、自己紹介や質問タイムを設けて、双方向のやりとりが出来るように試みました。
新人研修会に参加してくれた新人の方は7名でしたが、研修会の途中の質問や懇親会での反応を見る限り、オンライン研修会でもまずまずの満足度が伝わってきたので、開催してよかったと思いつつ、次年度以降もオンライン開催となることも十分に予想されるところであるので、しっかりと対策をしていきたいと感じています。
(2)「全国一斉子どものための養育費相談会」について
報告 副会長 小屋多喜夫
毎年開催している事業であり、本年度は9月25日に開催されましたが、その準備は6月に白戸会長が本会に共催依頼したところから始まりました。チラシの外注までは昨年度担当役員に都度確認し進めたものの、行政へ事前広報文書を郵送したころから俄かに動き出しました。反響のメールやFAX、掲載文書の校正依頼等が続き、期待は高まっていきました。
新たな試みとして、本年度は本会(広報部)分のチラシ150部を子ども食堂にも事前広報文書として郵送することとしました。しかし、郵送先を選定することは難航しました。事務局を設置していない子ども食堂も多く、その場合は開催会場に郵送せざるを得ませんが、開催は月に1・2回ほどであるため、事前広報文書を手に取ってもらえるのが相談会の直前になってしまうことが懸念されました。そもそも、コロナ禍で活動を休止している子ども食堂が多い実情があります(実際に、1通が現在は活動していないとのことで返送されました)。行政の郵送先リストと異なり、次年度以降も子ども食堂へ郵送する場合、対象団体の活動状況を毎回確認する必要があることは留意したい点です。
9月に入り、市町村広報に記事が掲載されていく最中、プレスリリース資料の記者クラブへの投げ込みを経て、郵送・FAX・ネット投稿をもって事前広報は終了しました。反響は3社でしたが、すべて同日(開催3日前)であったのは、何か新聞社間で申し合わせがあったのでしょうか?この反響は、問い合わせというよりまさに取材であり、主催・共催の関係、プレスリリース資料にある子どもの貧困率の根拠、改正民事執行法が養育費取得に及ぼす具体的影響、昨年の相談件数、具体的な相談事例と相談者の年代、相談会に対するコメント等を求められました。担当者は心してかからねばなりません。養育費に関して社会的耳目が集まっていることを感じました。なお某紙では、当職のコメントが氏名付きで掲載される予定でありましたが、購入した紙面に記事は掲載されておりませんでした…。
緊急事態宣言の延長により一時は開催も危ぶまれましたが、最低限の相談員の応募もあり、無事開催することができました。当日の千葉県内からの相談件数は5件(他県からの転送は2件)であり、昨年より3件の減少となりましたが、一昨年は千葉県内からの相談件数が0件(他県からの転送は2件)であったことを考えると、昨年度から継続した事前広報の成果と言えるかもしれません。しかし、本会事務局への依存も大きく、今後は役員以外の青司協会員の事業参加策を検討する必要を感じています。
また、千葉会は生活保護同行申請には助成制度がありますが、岡山会には相談料のほか調停同行支援料を負担する制度があるとのことで、千葉青司協においても本会に対する提言をできるほどの実績を積み上げていきたいと考えています。
なお、法務省養育費不払い解消に向けた検討会議では、法テラスの地方事務所において、弁護士の代理援助のみではなく、家事調停手続や民事執行手続の申立書作成などの書類作成援助や書類作成事務についての相談業務について、司法書士の活用を検討すべきではないか、との意見が出されていることをここに記します。
いろいろ思うところはありますが、とにかく大きな問題が発生せずに終了したことに安堵いたしました。
(3)四青会の開催について
報告 副会長 須永三和子
令和3年11月27日、2年ぶりの四青会が船橋市勤労市民センターで開催されました。昨年はコロナ感染拡大防止のため開催されず、今年は感染者数が減少した時期に、千葉青税の岩澤会長のご尽力で開催にこぎつけたものです。
当日は盛況で、各会(青税、青法協、青調会、青司協)の先生方から最新の情報を講義していただくことができました。四青会のよいところは、研修といいつつも講義内容がカジュアルで、(いい意味で)肩の力が抜けているところです。普段は緊張の中、業務をこなしている先生方の素顔を垣間見ることができ、共感を覚えます。
千葉青司協からは、須永が「成年年齢引き下げに伴う影響~ある司法書士の障がいのある子への取組み~」と題し、お話をさせて頂きました。持ち時間をオーバーし、場違いなくらい熱く語ってしまったことに、他の先生方の講義を拝聴してからハッと気づきましたが、諸先生方から「もっと聞きたかった」とおっしゃっていただき、ほっとしています。
会員の方からの参加もお待ちしています。是非一緒に参加しましょう。
(4)上野千鶴子先生と考える千葉青司協分科会に参加して
報告 幹事 浦本みずき
第49回全青司東京全国研修会は「未来」をテーマにして、オンラインとのハイブリッド型の形で開催されました。千葉会は、上野千鶴子先生をお招きして、「妹たちへ~上野千鶴子先生と考える、女性司法書士が切り拓く未来~」というタイトルの分科会を担当しました。
失礼ながら企画段階では本当に実現するのか半信半疑でしたが、白戸会長の企画力と実行力により、大変学びの深い素晴らしい分科会になったと思います。
経験が浅いとはいえ普段司法書士業界にいて、そこでの常識や慣習が普通になりつつある私にとって、上野先生の数々の言葉が衝撃的で、ハッとすることの連続でした。
全く異なる業界の方を招いての、このような機会は大変貴重であり、参加できてとても良かったです。
(5)実務入門研修「会社設立と定款」について
報告 副会長 本橋克重
コロナによる影響で研修がオンラインでおこなわれることが多くなってきました。しかし研修のライブ感、緊張感や質疑応答による研修内容理解といったことは、感じにくくなっているのは、事実です。そこで千葉青年司法書士協議会では、浦田会員を講師に招き、商業登記の定番である会社設立の講義を令和3年合格者に向けて行っていただきました。新しく合格した方たちは、コロナで以前のような研修も少なく、今回の研修をとても貴重に感じていたようです。
また目を見張るのは資料が充実していることです。資料の綴じ込みをお手伝いさせていただきましたが、浦田会員のこれまでの蓄積した経験と知識が凝縮されたテキストで皆さんも満足していたように思います。これまで会社設立手続きを行ってきましたけれども見落としている注意点を再度確認し、自分の業務態度に喝を入れていただいた気がします。
研修とはこうあるべきという声が聞こえた充実した時間でした。研修後に、これからも千葉青年司法書士協議会は、このような研修を会員へ伝えることができたら、いや伝えるべき義務を負っていると白戸会長の心の声を聞いたような気がした瞬間でした。
(6)「消費税インボイス制度・電子領収書・Peppole(ペポル)」研修会について
報告 幹事 大津信一
令和4年1月7日に開催された上記の研修会では税理士の山崎喬先生をお迎えして講義をしていただきました。研修には約20名が出席し、司法書士事務所の会計に大きな影響を及ぼす制度について充実した講義と双方向の質疑応答がなされ、参加者にとって非常に有益な情報取得の場となりました。
税理士の先生の講義を聴ける機会が今までは僅かでしたが、今回の研修が大きな好評を持って迎えられたことで、今後の司法書士、税理士間の相互研修に繋がり、ひいては非会員に対する千葉青司協のアピールにも繋がれば、多くの人のメリットになるものと確信した研修会でした。
(7)全国一斉生活保護相談会について
報告 副会長 白井則邦
全国一斉生活保護相談会は1月30日に開催されました。昨年と異なり、今年は電話が鳴らない時間が多く、千葉県内が5件、福岡から転送された2件の合計7件となりました。
県内の相談は全て広報を見ての相談でした。これは、昨年の反省を生かして、広報に掲載してくれた自治体を増やした成果と考えられます。
一方で今年浮き上がった課題は、相談員の質の向上です。もっとも、講学上の知識ではなく現場感覚が必要であり、また生活保護を受けたいという要望に反する冷淡な回答となる場合が多いため、難しい問題でもあります。このあたりは経験を積み重なるしかないため、少しずつ改善をしていければと考えております。
(8)THE談会に参加して
報告 会計 菅野利行
ここ数年はオンラインによる会議等が増えてよかったという声もあれば、やはり会って話したいという声も多くありますが、千葉青司協についてもTHE談会はオンラインで行うのがメインになっています。
私は、令和4年2月18日に市原支部の鴨居先生をお招きして行われたzoom使用のTHE座談会に参加しましたが、オンラインであっても、やはり先輩方の実務上の話を伺うのは大変有意義で、濃い時間であると感じました。
まず、ご本人確認の場面で、耳が聴き取りにくい方で、病院にいて面談ができない方について、本人確認の電話をイヤホンを付けた携帯電話を使用して行うなど、普段決済が多くない私のような者にとっては、そういうノウハウがあるのかと勉強させていただきました。
その他、事務所経営、特に従業員への給料や福利厚生のお話、例えばパート従業員を雇うときは子供の学校の学区を聞いておこうなど、つい先日初めて人を雇った私にとっても、これから人を雇おうと考えている人にとっても、貴重なお話を伺うことができたと思います。
上記のようなお話は、本来であればお酒を飲みながらざっくばらんにお話をして伺うようなお話かもしれませんが、オンラインでたくさんの人数で共有できるという点においては、zoomでのTHE座談会というのも決して悪くはないものだと感じました。
(9)事務局より
報告 事務局長 藤原幸成
①全体
令和4年2月末現在において、千葉青年司法書士協議会の会員数は79名となり、昨年から12名増となります。令和3年度合格者は9名が加入して頂きました。うち全国青年司法書士協議会にも参加されている会員が30名になります。会則に基づく会費無料期間の会員が15名です。
昨年の千葉青年司法書士協議会の入会者は16名で退会者は4名、全国青年司法書士協議会の入会者はゼロ、退会者は1名でした。
全国青年司法書士協議会への新規加入者は昨年に続きゼロとなり、新しく千葉青司協に参加されてくれた会員に全青司の魅力を伝えることが引き続きの課題と思っています。
②ホームページリニューアル化
数年に渡り検討・模索して参りましたホームページのリニューアルが完了しました。毎年のように「検討中」の一言で何も進まなかったリニューアルですが、ホームページ作成も生業としている遠山会員の加入により一気に話が進みました。
リニューアル化に先立ちまして、「青司協に入会を検討してもらえるような情報発信」「保守・情報更新のしやすさ」に主眼を置きました。古田会員が作成された旧ホームページには、会員専用ページや各種の資料がたくさんアップされており、非常に素晴らしいホームページでしたが、我々の技術力・能力の無さから保守・運用が難しく、それらのコンテンツを大幅に割愛せざるを得なかった点は、残念で仕方がありませんでした。
今回のリニューアルはワードプレス化したことで、運用のしやすさ、スマホ対応等には対応できたと思いますが、SSL化やFaceBookとの連携、管理者問題、デザイン等の課題は残っています。また、会員名簿を記載するか、会員HPとのリンクなど検討したいことがありますので、皆様からご意見宜しくお願い致します。
③事務局より
引き続きのお願いですが、住所や電話番号だけでなくメールアドレスの変更につきましても都度お知らせをお願い申し上げます。その上で、メール等届かないことがございましたらご一報願います。